自分のXを3万件掘り返して、“自分専用の外部知能”を作り始めた話

AI・仕事術

先に言っておく。

ぼくはXに、3万件以上投稿していた。

普通に考えて多い。

だいぶ多い。

なのでこの記事は、

「まずXで3万回つぶやきましょう!」

という話ではありませんw

たまたまぼくの手元に、それだけ大量の「過去の自分」が残っていた。

じゃあこれをAIに使わせたらどうなるんだろう?

と思って試してみた話です。

Xのアーカイブを落としたら3万件を超えていた

ある日、自分のXのアーカイブをダウンロードしてみた。

入っていた投稿は、3万件超。

数字を見て最初に思ったのは、

「うわ、ワイこんなに喋ってたんか……」

だったw

ちゃんと考えて書いたものもある。

深夜に思いつきで書いたものもある。

仕事の話、人生の話、AI、未来、人間関係、漫画、アニメ、しょうもない冗談。

今見ると、

「なんでこれ世界に向けて発信したん?」

と言いたくなるものも普通にある。

要するに、かなり巨大な黒歴史倉庫である。

でも、眺めているうちにちょっと考えが変わった。

これって黒歴史であると同時に、

自分が何を考えて、何を面白がって、何に怒って、どういう言葉を使ってきたのか

が記録された、かなり濃い資料なんじゃないか?

人気投稿ではなく「自分が出ている投稿」を選んだ

そこで、この3万件をAIで使える形にしてみることにした。

最初にやったのは、過去投稿の選別。

ただし基準は、

「いいねが多い」

「バズった」

ではない。

見るのは、

自分の考え方、価値観、判断、経験、文体がどれだけ出ているか。

3万件を人力で読む気はないので、AIに選別させた

さて、3万件以上ある。

これを一件ずつ読み返して、

「これは残す」
「これはいらない」

なんてやってたら、いつ終わるのか分からない。

というか、そんなことやりたくないw

そこで、Xからダウンロードした自分の投稿アーカイブをAIに渡して、まず選別そのものをやってもらった。

ただし、

「人気投稿を選んで」

ではない。

ぼくがAIに見てもらったのは、

  • 自分の文体が強く出ている
  • 価値観や人生観が分かる
  • 判断の仕方が出ている
  • 仕事や過去の経験が含まれている
  • AI・未来・技術についての考えが出ている
  • 人間関係や社会についての見方が分かる
  • 創作や作品を見るときの評価軸が出ている
  • 自分特有のユーモアやセルフツッコミがある

といった投稿。

つまり、

「他人から評価された投稿」ではなく、「自分という人間が濃く出ている投稿」を探してくれ

という選び方をした。

いいねが1桁でも関係ない。

むしろ誰にも大して反応されていない投稿の中に、

「これ、めっちゃワイやな」

というものが普通にある。

最初にAIに100件ほど抽出してもらった。

でも3万件以上あるのに100件だけだと、

「いや、さすがに薄めすぎでは?」

という気がしてきたので、条件を少し変えながらもう一度掘ってもらい、さらに150件追加した。

最終的に残したのが250件。

これを、

  • 人生観・価値観
  • 思考・判断・社会観
  • 仕事・組織
  • 人間関係
  • AI・未来・技術
  • 創作・作品観
  • 文体・ユーモア・日常

などに分けて、Obsidianへ入れた。

つまり、

3万件をAIに毎回読ませるのではなく、まずAIを使って「自分濃度の高い250件」まで圧縮した

ということになる。

投稿を保存するだけでは「外部知能」にならない

でも、単にXを保存するだけではまだ足りない。

過去の投稿を材料に、

  • 自分の文体ルール
  • 価値観と判断基準
  • 好きなもの・嫌いなもの
  • 作品を見るときの評価軸
  • 仕事で身につけた考え方
  • AIを使うときの原則

なんかを、少しずつ言葉にしていった。

これがけっこう面白い。

過去の自分を読み返すと、

「いや、それ今はもう考え変わっとるわ」

というものもある。

逆に、

「10年前から同じこと言っとるやんけ」

というものもあるw

自分という人間は案外変わっているようで、変わってない部分もある。

その辺を整理していくと、

単なる過去ログが少しずつ、

「自分はどう考える人間なのか」

というデータに変わっていった。

Claude Codeに「今回使う過去の自分」を探させる

そして今は、そのObsidianをClaude Codeに直接読ませている。

たとえば記事を書くときに、

「今回のテーマに関係する過去の投稿を10〜20件探して」

と頼む。

するとClaude Codeが、

文体ルールや価値観のノートを読み、

250件の投稿から関連するものを探し、

今回の記事で使えそうな材料をまとめてくる。

これを初めて見たとき、

「おい待て。過去のワイが働き始めたぞ?」

となったw

3万件の投稿を毎回全部ぶち込む必要はない。

必要になったとき、

必要なテーマの過去だけ掘り出す。

この形にしたことで、昔書いた文章がようやく「使える記憶」になった。

ツイ廃じゃなくても、この考え方は使える

ここで最初の話に戻る。

普通の人はXに3万件も投稿してないと思う。

それでいいですw

重要なのは投稿数じゃない。

過去の、

  • ブログ
  • note
  • SNS投稿
  • 日記
  • 仕事のメモ
  • 自分で作った資料
  • 昔書いた文章
  • 判断した理由
  • 失敗した記録

みたいなものが残っているなら、それは全部素材になる。

ぼくの場合、

たまたま異常な量のXがあった。

それだけの話。

むしろ重要なのは、

「過去に残したものを、ただ保存するだけで終わらせない」

ことなんじゃないかと思う。

黒歴史が突然「知識資産」になった

昔の投稿を掘り返すと、当然恥ずかしい。

「うわああああ、これ消してえ!!!」

みたいなのもあるw

でも今は、その恥ずかしい投稿すら、

「当時の自分は何を考えていたのか」

を知る材料になる。

昔の仕事で苦労したこと。

何度も考えたこと。

文章の癖。

価値観。

好きだったもの。

失敗。

全部、AIが必要なときに探して使える。

単なる思い出だったものが、

検索可能な“自分専用の知識資産”に変わり始めている。

これ、かなり面白い。

AI時代になると、

「これから何を学ぶか」

だけじゃなく、

「すでに自分の中に何が蓄積されているか」

も重要になってくるのかもしれない。

過去の自分を整理してAIにつなげることで、今の自分の能力を増幅する。

ぼくの場合、その材料が3万件のツイートだった。

というかですね。

十数年かけてネットに書き散らしてきた独り言が、

まさか後になって外部知能の学習素材になるとは誰が思うねんw

ツイ廃だった過去が、突然資産化し始めた。

人生、何が役に立つかマジで分からんな!!!w

この記事を書いた人
福本 幸一

首都圏の零細警備会社に約30年勤務。現場の警備員から管制・人員配置・採用・教育・クレーム対応まで一通り担当しました。退職後はChatGPTやClaude Codeなどを使い、自分の経験や文体をObsidianに蓄積して活用する「外部知能」作りを実験中。タルムードなど古今の知恵も好きです。

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